熊野旅行(古代史巡り)
昨日は三重の熊野市へ旅行に行って来ました!
旅行の目的は、日本最古の神社である花の窟神社(はなのいわやじんじゃ)と、産田神社(うぶたじんじゃ)の2つです。
日本書紀の記述によると、神生みのとき、伊弉冉尊(いざなみのみこと)が火の神である軻遇突智尊(かぐつちのみこと)を生んだのが産田神社、軻遇突智尊を生んだときの火傷が原因で伊弉冉尊が亡くなり、埋葬されたのが花の窟神社とのこと。
といっても日本書紀に「花の窟神社」と書かれていたわけではなく、当時は墓所として認識されており、明治時代になってはじめて神社の位格が与えられたみたいですね。
当日は新幹線で東京から名古屋まで行き、そこからワイドビューで3時間かけて熊野市へ。
1/1はどこもお店が閉まっているようで、熊野市駅は年始でもこの長閑さ。
観光案内所に立ち寄ったら、新年だからと、おじさんが熊野古道記念缶バッチと、ぜんざいを振る舞って下さいました(;;)
しかも2回も。いつも家で食べるレンチンのお餅と違って、焼き餅はとてもおいしかったです!
◆花の窟神社
バスで10分ほど行ったところにありました。
熊野市駅やバスの中は静まり返っていたのに、花の窟神社は観光客でいっぱいでした(゚_゚)どうやら車で行かれる方が多いみたいですね。
木漏れ日がめちゃくちゃ綺麗で良かった…。このまま鳥居をくぐって参道を進んでいくと御神体の前(陵墓)にたどり着きます。
とても見えづらいですが、陵墓の石に「祭神 伊弉冉尊」と書かれています。
大分御神体から下がって上を見上げないと頂上がカメラに収められないくらい大きかったです…!岩にかけられている綱は神事によって毎年取り替えられているみたいです。
伊弉冉尊の御神体よりは小さいですが、こちらも身近で見ると迫力ありました。
個人的には、生まれてまもなく伊弉諾尊(いざなぎのみこと)に殺されてしまった軻遇突智尊の存在が少し気になります。本意ではないのに母を死なせてしまい、あげくに父親に憎まれて殺されるって無慈悲じゃないですか…。古事記には数行しか存在が綴られませんが、彼を題材にして何か書けたらなぁとも思います。
◇お綱茶屋
案内所で食べたぜんざいで腹持ちいっぱいだったので、近くの茶屋でイザナミ米のおにぎりだけ頂きました。昆布とたくあんが添えられていたのが嬉しい。
お土産にはお守りとおみくじ(ねずみの置物の中にみくじが入ってるもの)を買いました。おみくじは軻遇突智の存在を彷彿とさせる火のモチーフがお気に入りです。
◆産田神社
花の窟神社から徒歩20~30分ほどでたどり着きました。
元旦のワイドビューの運行数が少なく、13時台と17時台しかなかったので(花の窟神社を出た時点で12時半)、、もうこの辺で帰るか非常に悩んだのですが結果的にここは行って正解でした。広葉樹林に囲まれた境内の景色がとても神々しい(・∀・)
◆熊野古道
前述の通り13時台の帰り便を逃したため、17時まで時間をつぶすことになりました。
時間をつぶせるようなカフェもなさそうだったので、せっかくなのでいつか行こうと思っていた熊野古道へ行くことに。観光タクシー(なんと300円という安さ)で松本峠の案内口まで送って頂き、そこから熊野市駅方面へ歩いていきました。
しばらくはこういう感じの鬱蒼とした険しい山道でしたが途中から光が…!
抜けてみるとそこにはお地蔵さんがあり、そこから先はずっと明るいハイキングコースという感じでした。
…理由はないんですが、このどこか懐かしくなるような風景、分かります??
峠を抜けた所の見晴らし場からは山が見渡せました。
以上、これにて熊野旅行終了です!
新年そうそう良い神社めぐりができて心が洗われた感じがします^^
そして道が分からなくなったとき、現地の方が親切に教えて下さったのがとても助かりました。ありがたや…。
もうすぐ引越しで東京を離れてしまうので、その前に東日本で行けるところはもう少し旅行で行ってみたいです><(岐阜県の伊奈波神社とか…)
それではまたこの辺で。
最後まで読んでくださった皆様ありがとうございました!